慢性蕁麻疹と抗体医薬「ゾレア」

慢性蕁麻疹と抗体医薬のお話です。
皮膚科の一般外来には、ほぼ毎日、慢性蕁麻疹の方が受診されます。
そのほとんどの方に、抗ヒスタミン薬の処方、あるいは、抗ヒスタミン薬+H2拮抗薬の処方をしています。
しかし、それでも蕁麻疹がなかなか良くならない方もいらっしゃいます。
そこで登場するのが、『ゾレア』の皮下注射です。
『ゾレア』は特発性の慢性蕁麻疹をおこす元の一つと考えられているIgEを抑えるお薬です。
月に1回の通院が必要で、医療費も3割負担で1ヶ月17,488円と高額になりますが(医療費控除、高額療養費制度、付加給付の対象になります)、蕁麻疹の第一目標『治療により症状があらわれない状態』➡︎最終目的『無治療で症状があらわれない状態』に到達する事が可能な治療です。
3ヶ月、つまり3回の投与で90%改善したというデータがあります。
12歳以上の方で適応になります。
蕁麻疹の治療ゴールは様々ですが、
・不安感から解放される
・仕事や学業に集中できる
・ぐっすり眠れる
などあるかと思いますが、蕁麻疹でお悩みの方は、気軽に相談してください。

タイトルとURLをコピーしました